2025年11月16日

ベニソンドッグフード徹底比較！国産と海外産では愛犬のために選ぶべきはどっち？

ベニソンドッグフードが愛犬家の間で静かに人気を集めています。
ベニソンとは英語で鹿肉を指し、日本では国産品もあれば海外から輸入された商品もあり、どちらも鹿肉であることに変わりはありませんが、そのニュアンスは微妙に異なります。

この記事では、国産と海外産それぞれの特徴やメリット・デメリットを整理しながら、「結局どちらを選ぶべきか」を判断できる情報をお届けします。

ベニソン（鹿肉）ドッグフードとは？栄養も愛情も満たす新しい選択肢

ベニソン（鹿肉）ドッグフードとは、愛犬の健康を第一に考える飼い主の間で注目されている新しい選択肢です。鹿肉は高たんぱく・低脂肪でありながら、鉄分やビタミンB群、必須アミノ酸を豊富に含み、筋肉や血液の健康維持に役立ちます。

また、牛肉や鶏肉に比べてアレルギーを起こしにくい「低アレルゲン食材」としても知られており、皮膚トラブルや消化不良に悩む犬にも適しています。

さらに、野生由来の鹿肉は自然に近い食材であり、グレインフリーや無添加レシピと組み合わせれば、愛犬に安心で栄養バランスの取れた食事を提供できます。健康維持はもちろん、愛犬への思いやりを形にできるフードとして、多くの飼い主から選ばれているのです。

しかし、鹿肉の原産地には注意する必要があります。大きく分けて国産と海外産に分けられます。国産は狩猟方法や衛生管理が厳しく、希少性が高い分価格もやや高め。一方、海外産は鹿肉文化が根付いており、比較的お手頃な場合も少なくありません。

国産・外国産のどちらも鹿肉は高タンパク・低脂肪ではありますが、それぞれの特徴やメリット・デメリットを理解してから愛犬に与える必要があります。

国産ベニソンドッグフードと外国産ベニソンドッグフードの違い

国産ベニソンドッグフードと外国産ベニソンドッグフードの違い
項目	国産ベニソンドッグフード	外国産ベニソンドッグフード
原材料の特徴	狩猟による天然鹿肉が中心。野生の食材ならではの風味	牧場飼育や野生鹿の肉を加工。配合割合は製品によって異なる
加工・添加物	無添加やグルテンフリーが多く、保存料・着色料不使用	総合栄養食として穀類や保存料を含む場合がある
栄養価	高タンパク・低脂肪。鉄分や亜鉛、DHAが豊富	同様に高タンパク・低脂肪だが、栄養バランスはレシピ依存
価格帯	希少性から比較的高価。品質重視層に支持される	比較的手頃な価格帯。大容量タイプも多い
選び方のポイント	産地・捕獲方法・検査体制を確認	原材料表示や配合率、添加物有無を確認

国産ベニソンドッグフード

国産鹿肉ドッグフードは、国内で狩猟により捕獲された天然の鹿肉を「ジビエ」として活用しており、単なるペットフードにとどまらない社会的意義を持っています。鹿肉は自然の中で育った個体から得られるため、ホルモン剤や抗生物質の心配が少なく、野生由来ならではの深い風味としっかりとした肉質が特徴です。

製造過程では、無添加・グルテンフリー仕様を採用するブランドが多く、愛犬の健康に配慮した安心設計が重視されています。さらに国産の場合、流通や加工の過程が明確で、厳格な品質管理体制が整っている点も大きな強みです。加えて、増えすぎた鹿による農作物被害の軽減や、里山資源の有効活用といった地域課題の解決にも貢献しており、環境保全や地域活性化といったサスティナブルな側面も兼ね備えています。

つまり国産ベニソンドッグフードは、愛犬の健康を支えるだけでなく、社会や自然環境に対してもプラスの価値をもたらす選択肢なのです。

外国産ベニソンドッグフード

外国産ベニソンドッグフードは、主に牧場で計画的に飼育された鹿を加工して製造されるケースが見られます。天然の野生肉を使う国産品に比べ、安定した供給量や価格を確保しやすい点が特徴です。

一方で、鹿肉そのものを主体とした商品もあれば、牛肉や鶏肉と同様に穀物・油脂・保存料を加えて総合栄養食として販売される商品もあり、製品ごとに配合割合や添加物の有無には大きな違いがあります。中には鹿肉が主原料といいながら実際には配合量が少ないケースもあり、ラベル表記の確認が欠かせません。

国産品が「無添加・低アレルゲン・サスティナブル」といった思想を重視する傾向にあるのに対し、外国産は「安定供給・価格競争力・多様なレシピ展開」を強みとする傾向があるといえます。そのため、国産と外国産では原材料の質や製造背景、メーカーの思想に明確な違いが存在するのです。

あなたの愛犬にはどっちを与える？国産と海外の比較ポイント

国産と海外産と比較するといっても同じ鹿肉には変わりがありません。
この章では、明確な判断ポイントを比べてみます。

安全性を重視するなら断然国産

化学成分に敏感で、食物アレルギーや皮膚トラブルを抱える犬。
国産ベニソンドッグフードは無添加・グルテンフリーが主流で、安全性と消化性が高い。
天然鹿肉は風味や肉質に個体差があるため、嗜好性は犬によって異なる。

安全性を最優先するなら、国産ベニソンドッグフードがおすすめです。

多くの製品は厳しい衛生基準のもとで製造され、天然の森林で育った鹿肉を使用しています。さらに、無添加やグルテンフリー仕様が多く、余計な化学成分を含まないことが特徴です。化学成分に敏感な犬や、アレルギー体質で皮膚トラブルを抱えている犬には適しています。体調を崩しやすい成長期やシニア期の犬にとっても、安心して与えられる選択肢と言えます。

ただし、外国産のベニソンドッグフードと比べると、野生由来のため肉質や風味にばらつきが生じやすい傾向があります。
そのため犬によっては食いつきに差が出る可能性があります。購入前にお試しパックを利用して、愛犬の好みや体調との相性を確認すると良いでしょう。

価格とボリューム重視なら海外産

多頭飼育や大食いの犬で、ドッグフード消費量が多い家庭。
海外産ベニソンドッグフードは大容量やコスパの良い商品が多い。
保存料や穀物が添加されている場合があるため、成分表示の確認が必須。

多頭飼育や食欲旺盛な犬がいるご家庭では、コストを抑えて継続しやすい海外産ベニソンドッグフードがおすすめです。
海外からドッグフードを輸入しているショップや通販サイトでは、大容量パッケージの商品が多く取り扱われています。
価格面では、国産のベニソンドッグフードに比べて手頃なのもポイントです。

ただし、海外産は放牧鹿肉を使った製品が多く、鹿のどの部位が原材料として使われているかが明記されていない場合もあります。そのため品質にややばらつきがある点は否めません。

しかし、鉄分が豊富で栄養価の高い鹿肉をたっぷり与えられるのは、多頭飼育をしている方や活動量の多い犬を育てている方にとって、大きな魅力と言えるでしょう。

食いつき重視なら、断然国産のベニソンドッグフード

食欲が落ちやすく、ドライフードに飽きやすい犬。
国産鹿肉ドッグフードは野生由来の香りが強く、本能を刺激しやすい。
香りの強さは犬によって好みが分かれるため、少量から試すと安心。

「最近、なかなかフードを食べない」そんな愛犬の嗜好性を優先し、食欲を引き出したいなら国産鹿肉ドッグフードがおすすめです。

国産ジビエを使ったドッグフードは、処理工程から加工、流通段階までが短く、新鮮さを保ちやすいのが特徴です。そのため、外国産の製品に比べて風味が落ちにくく、肉質や香りが濃く残りやすいため、犬の嗅覚と食欲を強く刺激します。普段のフードに飽きてしまった犬や、偏食ぎみの犬にとって、この天然の香りは新鮮な魅力に感じられることでしょう。

実際、国産ジビエを使ったドッグフードに切り替えたことで「以前よりも食欲が増した」という口コミが寄せられることもあるほどです。

ただし、鹿の香りが強すぎて苦手に感じる犬も一部にはいます。初めは少量を普段のフードに混ぜて与え、反応を見ながら徐々に切り替えることで、より安心して導入できます。

シニア犬にも国産のベニソンドッグフードが◯

食欲が落ちてきた高齢犬や、噛む力が弱くなっている犬。
国産鹿肉は脂質が少なく消化が良いため、胃腸への負担が軽い。
歯や顎の状態に合わせて、ふやかすなどの工夫が必要な場合がある。

シニア犬は、身体の負担や食いつきのことを考えると、国産ジビエを使ったベニソンドッグフードがおすすめです。

運動量が減ってきた高齢犬には、脂質が少なく消化しやすい鹿肉の方が適しています。
いろんな部位が混ざっている海外産よりも、脂質の少ない部位を選んで使っている製品や、脂身をしっかり取り除いている製品の方が安心です。
脂質を抑えることで、年齢とともに弱くなりがちな胃腸への負担を減らせます。そのため、消化不良や下痢の予防につながり、健康維持に役立ちます。

さらに、国産のベニソンドッグフードは柔らかめに加工されたタイプや、水やぬるま湯で簡単にふやかせる形状が多く、高齢犬でも食べやすいのが魅力です。
加えて、鹿肉特有の香りが豊かで食欲を刺激するため、加齢による食欲低下への対策としても有効です。

ただシニア犬の歯や顎の状態によっては粒の大きさや硬さを調整する必要があるので、ベニソンドッグフードを与える際は、愛犬の食べやすさを第一に考えて選びましょう。

安全なベニソンドッグフードを選ぶための5つの必須チェックポイント

原材料欄で鹿肉の割合と部位を確認する
添加物・保存料の有無を必ずチェックする
海外産は輸送・保存状態による品質劣化リスクを考慮する
開封前後のフードの色や香りに異常がないか確認する
製造元や販売元の情報・信頼性を調べる

愛犬の健康を守るためには、ベニソンドッグフードの安全性を見極める目が欠かせません。
海外産のドッグフードは、保存性を高めるために添加物や保存料が使われている場合があります。購入時には必ず原材料欄を確認し、化学的な保存料や着色料が含まれていないかを見極めましょう。

外国産ベニソンドッグフードで注意すべき添加物・保存料一覧

ドッグフードに使われる添加物・保存料とリスク一覧
添加物・保存料名	主な用途	注意点・リスク
亜硝酸ナトリウム（Nitrite Sodium）	発色剤・保存料	発がん性物質の生成リスク。特に加工肉に使用されやすい
BHA（ブチルヒドロキシアニソール）	酸化防止剤	高濃度摂取で発がん性の可能性。EUでは一部制限あり
BHT（ジブチルヒドロキシトルエン）	酸化防止剤	長期摂取で肝機能や腎機能に影響の可能性
エトキシキン（Ethoxyquin）	酸化防止剤	米国では農薬登録成分。高濃度で肝障害や発がん性懸念
プロピレングリコール（Propylene Glycol）	保湿・防カビ	大量摂取で赤血球異常。猫には有害で禁止されている
ソルビン酸カリウム（Potassium Sorbate）	防腐剤	アレルギー反応や胃腸トラブルを引き起こす可能性
安息香酸ナトリウム（Sodium Benzoate）	防腐剤	ビタミンCと反応し発がん性物質を生成する恐れ
人工着色料（例：Red 40, Yellow 5）	色付け	アレルギーや多動症状との関連が指摘されている
グリセリン（Glycerin, Sorbitol含む）	保湿・甘味	大量摂取で下痢や嘔吐を引き起こす可能性
亜鉛化合物（Zinc Oxide等の過剰添加）	栄養補助	過剰摂取で中毒症状。特に小型犬で注意

もし「亜硝酸ナトリウム」「BHA」「BHT」「エトキシキン」などの表記がある場合は、アレルギー体質の犬や、体調が不安定な犬には避けた方が安心です。

また、鹿肉の産地や飼育・捕獲方法も重要な判断要素です。国産は天然の森林で育ったジビエが多いのに対し、海外産は放牧された鹿肉を使うことがあります。放牧とはいえ、人の管理下で飼育されている場合には、抗生物質や成長ホルモンが使用されるケースもあります。
可能であれば、飼育環境や給餌内容が明確に開示されている製品を選びましょう。

輸入品は、日本に届くまでの長い輸送期間中に温度や湿度の変化を受けやすくなります。
その影響でフードが腐敗したり、カビや油脂の酸化が進んだりすることがあり、パッケージの膨らみや傷み、内部の変色、異臭があれば、開封前でも与えない方が安全です。たとえ未開封でも、見た目や匂いに少しでも違和感を覚えたら、そのロットの使用は控えることをおすすめします。

ベニソンドッグフードに関するよくある質問

Q1. ベニソンドッグフードはどんな犬におすすめですか？

ベニソンドッグフードは、食物アレルギーを持つ犬や、皮膚トラブル、消化不良に悩む犬におすすめです。牛肉や鶏肉に比べてアレルギーを起こしにくい鹿肉を主原料としているため、体への負担が少ないのが特徴です。また、食欲が落ちたシニア犬や偏食気味の犬にも、鹿肉特有の豊かな香りが食欲を刺激するので適しています。

Q2. 国産と海外産のベニソンドッグフード、結局どちらを選ぶべきですか？

安全性や品質を最優先するなら、国産ベニソンドッグフードがおすすめです。国内で厳格な衛生管理のもと、天然の鹿肉を使用している製品が多く、無添加・グルテンフリーといった安全性の高いものが主流です。一方、価格や大容量を重視するなら海外産が選択肢になりますが、保存料や添加物が含まれている場合もあるため、必ず原材料を確認しましょう。